オーナー紹介
小山 武治
Auberge KOYAMA のオーナーでありシェフとして、マダムと二人三脚でお客様をお迎えしています。
20代で、100日間かけてアメリカ大陸を自転車で横断するツアーに参加し、アメリカの文化を体で体験した後、大分市でレストランを経営。
ヨーロッパを旅した時に出会ったフランス料理に心を奪われ、料理修行をはじめる。
27歳の時に、Restaurant KOYAMA を開店。
日本だけでなく、世界各国の美味美酒を巡る料理修行の仕上げとして、フランス「ル・コルドンブルー」に学ぶ。
趣味はトライアスロンとヨガ
オーベルジュ コヤマ では、美しい自然と美味しい料理に誘われて、毎日新しい物語が生まれています。
幸せな二人の結婚式、スペインからきた神父様の手料理を囲んでのパーティー、夜空を流れる無数の流れ星・・・・・
そんな物語をご紹介しましょう。
KOYAMA Caf'eからのお知らせ
久住高原に秋がやって来ました。 というわけで ”コヤマ・カフェ” から美味しい「石窯ピザ」のお知らせです。 一度食べたら病みつきになるピザを食べに是非、久住高原にお越しください。 |
星の降る夜
オーベルジュ・コヤマは、澄んだ空気と美しい山並みの中の久住高原にあります。
周りにはコンビニも、ネオンもありません。
だから、夜になると、夜空にはいつも見る星の倍以上の星が輝きます。
そんな オーベルジュ・コヤマ で見る「獅子座の流星群」はまるで星が夜空から降ってくるよう。
お月様も大きく輝き、静かにオーベルジュ・コヤマを照らしてくれます。
いつもは、翌日の仕込みのために早寝をするコヤマ・ファミリーが「獅子座の流星群」を見るために深夜まで夜空を見上げていた時のこと。
1時頃から流れ始めた流れ星は、2時頃には、満天の星の中を次々に現れては消えていきます。
星の流れる「ヒュッ!」という音が聞こえるのではないかと思うような沢山の流れ星。
残念なことに、ご宿泊のお客様はいらっしゃらなかったのですが、次の機会があれば、是非お客様とこの美しい星空を共有したいと思ったそうです。
いかがですか? 星の降る宿、オーベルジュ・コヤマで静かな「星の降る夜」を楽しんでみませんか?
山の中の結婚式
ある日、オーベルジュKOYAMAで 結婚式を挙げたいというカップルがやってきました。 普通の結婚式ではなく本当に二人で納得のいく、心に残る結婚式にしたという二人。 心から二人の新しい門出を祝ってくれる人たちだけを招待して 素敵な結婚式にしたいのだそうです。 ここには教会は無いけれど、 素敵な神父様がいます。 そうです、もちろんフラガ神父様です。 二人の門出を心から祝福してくれるはずです。 もちろん披露宴は、シェフ・コヤマとマダム・コヤマが腕を振るってご馳走を作って盛り上げましょう! 写真は友達のプロカメラマン! 挙式をとりおこなうフラガ神父様の助手はマダム、ケーキは、花嫁さんがマダム・コヤマの指導のもと、焼き上げたもの。 もちろん、披露宴の料理はKOYAMA FAMILYが腕を振るったフレンチです。 こうして、無事に挙式・披露宴全てが終わって 新しい夫婦が、久住の美しい自然の中に誕生しました。 一年後、二人が仲良くオーベルジュ・KOYAMAを訪れてくれることでしょう。 そして、2年後、3年後‥ どんなご夫婦になっているのでしょう? 山の中の小さなホテルで生まれた幸せのお話でした。 |
ある日のパーティー
オーベルジュ・コヤマ にとって忘れてはいけない人がいます。 KOYAMA FAMILYの心のお父さん、フラガ神父様です。 フラガ神父様はスペイン生まれ。 15歳で修道院に入り、23歳で来日しました。 1929年生まれですから、もう50年近く日本で暮らしていることになります。 フラガ神父様の大きな魅力はその大きな体の中に隠された 料理の腕前とアメリカン・ジョークならぬスペイン・ジョーク。 もっとも、日本での生活が長いため、もしかしたら フラガ神父様のジョークは、すでにジャパニーズ・ジョークへと 変わっているかもしれません。 陽気で、オートバイを乗り回し美味しいものが大好き、というフラガ神父はKOYAMA FAMILYにとって辛い時、苦しい時の心の支えであり、楽しい時、嬉しい時に一緒に喜んでくれる大切な人なのです。 フラガ神父様の誕生日には、オーベルジュ・コヤマの仲間達が集まって、お祝いをするのが恒例行事。 今年も、フラガ神父様を囲んで、ささやかだけど、暖かな誕生パーティーが開かれました。 |
今年のメインデッシュはフラガ神父様が手作りのロースターで焼いたローストビーフ。 パーティーの最後は、フラガ神父様特製の「アイリッシュ・コーヒー」です。 コーヒーに大量のブランディーを投入して、レモンを浮かべ静かに火をつけます。 ここで、得意の喉を披露してくれるのが、フラガ神父様の流儀。 青い炎が消えたら、カップに注いで、そこにしずかに生クリームを浮かべます。 一口飲むと、男女を問わず白い口髭が生えてくるという、アイリッシュ・コーヒー。 |
詳しい作り方は、2001年に文化出版社から発行された「フラガ神父の料理帳」で紹介されています。 定価 1.500円 フラガ神父様の得意とする料理が沢山紹介されています。 仲良しのC.W.ニコルさんも「わがケルトの友、フラガ神父」という楽しい文章をこの本のために書いてくれました。 興味のある人は、本屋さんで探してみてください。スペインだけでなく、フランス、イギリスの手軽で美味しい家庭料理が沢山紹介されています。 |
石釜誕生
ムッシュ・コヤマの夢の一つに 泥と石で作った窯がありました。 ガスの火ではなく、本当の炎で焼き上げた 肉や魚の美味しさをお客様に味わっていただきたい! でも、既成の窯を置くだけでは 面白くない。 そこで、ムッシュ・コヤマはいろんな人に話を聞き 本で調べ、とにかくやってみよう!と タイルを表面にモザイク状に張りこんだ 石の窯を作り上げました。 それが、初代の窯です。 いかがでしょう?なかなかの力作でしょう? 窯の隣は薪を置くための小屋です。 これもすべて手作り。 でも、使っているうちにヒビが入ってきました。 どこが悪かったのか? こうなると、とにかく完璧な窯を意地でも作りたくなるのが人情 もう一度チャレンジです。 |
というわけで、2年の歳月をかけて やっと満足のいく石釜が出来上がりました。 でも、苦労した甲斐はありました。 この窯で焼いた肉や魚は、お客様に大好評!! もちろん、ピザやパンも美味しく焼き上げてくれる 頼りになる石窯です。 たった一つ困るのは 火が窯全体に回って温まるまでに 3時間ほどかかるということ。 でも、お客様の喜ぶ顔が見られるのなら それくらいの苦労は苦労とはいえません。 というわけで、一日の最初の仕事は、この釜に火を入れることなのです。 |
ショパンの愛したピアノ
Auberge KOYAMA の客室にアンティークピアノが置いてあります。 このピアノについてちょっと説明をしましょう。 このピアノは、シェフがホテルを開業するときに買ったものなのですが、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、実はとても素敵なピアノなのです。 どんな風に素敵なのか・・・もちろん、フランスのピアノですが、あの有名な「プレイエル」のピアノだったのです。 ピアノと言えば「スタインウェイン」や「ベーゼンドルファー」など、有名なピアノメーカーがいくつもありますが「プレイエル」のピアノはある特別な理由からピアニストには有名なピアノなのです。 「プレイエル」は19世紀初頭に作曲家であったイグナチオ・プレイエルによって創設されたフランスのピアノメーカーなのですが、19世紀後半になってスタインウェインやベヒシュタインなど、大音量を売り物としたピアノメーカーに押され、しかも2つの不幸な戦争もあり、1970年代にとうとう倒産したのだそうです。 その後、フランスの伝統産業であるピアノ製造をもう一度復興しようと、政府の援助の下、ラモー社が復興し、ドイツのピアノメーカーに貸し出されていた「プレイエル」のブランド名を買い戻し、フランスのピアノとして新たな一歩を踏み出したのだそうです。 さて、どうしてこの「プレイエル」というピアノがピアニストの間で有名なのか・・・ それは、あのショパンが愛したピアノだからなのです。 1832年、ウィーンからフランスへ来たショパンが初めてコンサートを開いたのもパリの「サル・プレイエル」というプレイエル」社が経営するコンサートホールだったのですが、ショパンは生涯プレイエル以外のピアノを弾かなかったと言われています。 ショパンは39年という短い生涯の中で沢山の作曲をしていますが、そのほとんどがピアノ曲です。 軽やかなタッチと、美しい響きをもつプレイエルのピアノをショパンは生涯愛し続けました。 「ドイツのピアノはピアノの音がする、フランスのピアノは香水の香りがする、イタリアのピアノは太陽の輝きがある、そしてプレイエルのピアノはショパンの音がする」と言われているプレイエルのピアノ。 あなたもショパンの音を聞いてみませんか? |